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4度目の被災地 ① [被災者支援]

 5月、6月、11月に続き、2月9日10日と被災地を訪れた。

 日弁連の高齢者障害者の権利に関する委員会、震災プロジェクトチームのモデル事業で、岩手県釜石市の仮設住宅に隣接するサポートセンターで、LSA(ライフサポートアドバイザー)に講義をすることと、仮設住宅で生活をする高齢者・障害者の実状について調査をすることが訪問の目的だ。

 ここで仮設住宅のサポートセンターについて説明をしておかなければならない。

 東日本大震災の被災地の仮設住宅における高齢者等の安心した日常生活を支えるため、総合相談、居宅サービス、生活支援サービス、地域交流などの総合的な機能を有する「サポート拠点」をサポートセンターと名付けている。
  サポートセンターの特色は以下の点である。
① 仮設住宅入居者の孤立や要介護度の悪化を防止するとともに、高齢者が気軽に訪れることのできる「居場所づくり」を目指す。
② 仮設住宅地の中心部に、総合相談、デイサービス、地域交流、診療機能等の機能を有する、総合的なサービス拠点として整備する。
③ ケアコールシステムを活用して24時間体制での見守りを支援。
 なお、以下のURLのサポートセンターは私が伺った所とは異なるが、参考のため添付する。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001biyf-att/2r9852000001nu5j.pdf

 仮設住宅に住まう高齢者・障害者は、放っておくと住まいに一日中居続けることになり、他の住民から孤立することになる。その結果、認知症が進行したり、既往症が悪化することにもつながる。そのような状況を防ぎ、仮設住宅のなかで高齢者・障害者が以前の自宅で送っていた生活に近い環境を保持することが、サポートセンターの目的である。そこで、高齢者・障害者の支援をしている人が、LSA(ライフサポートアドバイザー)だ。彼らは、仮設住宅に住む高齢者・障害者から、様々な相談を受けて対応している。

 日弁連は、東北三県に全国の弁護士を4人ずつ割り付けて、サポートセンターでのLSA(ライフサポートアドバイザー)に講義をすることにした。カリキュラムは以下のとおりだ。
①LSA・行政職員のための「法律に関する基礎知識」その1
 ・総論(LSAの意義,倫理,個人情報の取り扱いなど)
 ・親族法入門
②LSA・行政職員のための「法律に関する基礎知識」その2
 ・相続法入門(遺言を含む)
 ・くらしの法律入門①
  (いわゆる民法総則~債権総論までのうち基礎的なもの)
③LSA・行政職員のための「法律に関する基礎知識」その3
 ・くらしの法律入門②
 (契約各論の中で基礎的なもの,消費者被害,債務問題) 
④ LSA・行政職員のための「法律に関する基礎知識」その4
 ・成年後見制度
 ・虐待問題
 ・介護問題
 ・まとめその他

(つづく)
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